基本的にはこのページの内容に沿って講義を行っていきますが、だからといって、これに目を通したことで授業を休んだりサボったりしていい理由にはなりません。
逆に、このページをみることも義務づけはしません(が、うっかりここに書いてあるけど話忘れたことを試験に出す可能性は否定できず)。
講義を受ける前の予習や、講義内容の補填などに使ってください。
講義をうけるにあたっては、板書よりも「話したこと」に注意を払ってください。 おそらく、板書することの多くはここにかいてありますが、脱線して話したことは書いてありませんので。
ロボットの研究者が100人いれば、100の見解の違いがあるといわれるほど、ロボットとロボットじゃないものの境界はあいまいです。
一応、人間の機能を模したものといいますが、宇宙ロボットのように本来人間にない機能まであったりしますし、車輪移動ロボットは「移動」という観点からは人間を模していますが、ただの自動車はロボットかというとロボットじゃありません。
また、知能や自律的判断が必要とされていますが、工場であらかじめ教えられた通りにだけ動く(低級の)産業用ロボットにそれなりの判断力があるかといえば微妙です。
現在の分類では、ロボットはメカ+エレクトロニクス+コンピュータのメカトロニクスに含まれることが一般的ですが、非常に高機能な江戸時代のからくり人形はただのメカか、ロボットかなど(メカだと思ってますが、外国の方には面倒なので Japanese traditional robotとか説明(^^;)。
もっと分かりやすい?例では、モビルスーツ(ガンダム)やレイバー(パトレイバー)がロボットか単なる乗り物かという点ですら見解に相違があります(わたしはロボットだと思いますが、ロボットじゃないという方もいます)。
そういう最初が微妙に曖昧な話ですが、この講義では
ともあれ、この講義では、その中でも基礎的な、腕のロボットに関することと、車輪移動ロボットに関することを扱います。
講義でアンケート(35人くらい) | 県民大学で(50人くらい) | ||||
対 象 | ロボット | 非ロボット | ロボット | 非ロボット | |
アトム、ドラ | たくさん | 0 | 25 | 18 | |
ガンダム | たくさん | 1 | 12 | 33 | |
ハロ | たくさん | 0 | N.A. | ||
エヴァンゲリオン | 誰も知らなかった? | N.A. | |||
工場の産業ロボ | たくさん | 0 | 40 | 7 | |
からくり人形 | 25 | 1 | 9 | 33 | |
梵天丸 | 1 | 15 | 18 | 24 | |
乾燥付全自動洗濯機 | 7 | 5 | 20 | 21 | |
自動駐車機能付き車 | 4 | 4 | 20 | 18 |
ちなみに、人間も腕と平衡感覚を鍛えれば、腕で(逆立で)歩くことができるように、ロボットのマニピュレータもちゃんとつくれば歩くことに使えます(語弊あり)。 歩行ロボットの脚と腕は本質的には違いはありません。 ただし、そもそも土台がしっかりしていない点や、想定するべき力、着地の度に衝撃(撃力)が発生すること、始点と終点だけではなく、途中の動かし方が大きな影響をおよぼす点など、実際には全くといっていいほど違います。