基本的に、HRP関係はもとより、動力学シミュレーションも全くの素人です(ロボットは直感で作って動いてから理由を考える派)。
なので、質問されても全く答えられないことが大半です。ある意味、「直感で動かしてそれっぽく動いた」の記録です。
あくまでメモ書きであって、この通りに動くかどうかとかは全く不明、インストール過程なども大きく省略。 メモ書きなら表に出すなよ、という指摘もありますが、いろいろ試すに当たって、ネットにあったメモ書き程度のものでも参考になったことがおおいので、どうせなら、表に出しておこう、程度です。ご注意ください。
ただ、自分でツールとして使いたいから、やっていることはそれなりにまじめです。
用語:
一言で言えば、各種OSの上に積む、ネットワーク重視のロボット技術(Robot Technology)用途向けOSの一種。
「ミドル」というのは、基盤となるいわゆるOS部分とアプリケーションの間にあるという意味合い。
データベースなどもミドルウエアの範疇。そういう「間のソフト」の一種として、大規模ロボット制御・運用ソフトウエアを構築するのを効率化/手助け/再利用性向上などを目的として、国家プロジェクトの一部として開発されたシステム。
なお、ロボット技術はいわゆるロボットにとどまらず計測、制御など、ある意味「物理的実世界と関わり実体を持つコンピュータ応用技術」とも言え、その意味でネットワークベースの広域計測システムに使われることもある。
実装面で注目すべきは、機能を「コンポーネント」と呼ぶソフトウエアのモジュールに分解し、これをRTMを通じてネットワーク経由(もちろん、1台のコンピュータ内のローカルなネットもあり)でリンクして動作させること。
これにより
「分散コンポーネント型ロボットシミュレータ」プロジェクトに係わる複数の研究機関、企業が共同で開発したソフトウエア開発・シミュレーションのための統合ソフトウエアプラットフォーム。
公式ページ(の
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平たく言えば、シミュレータの中でロボットのモデルをつくって、ボタンをぽちっとすれば、多関節のロボットのシミュレートができる。
本来は、HRPシリーズのシミュレーション用に開発されたので、ヒューマノイドロボットのシミュレーションに強い。
また、OpenRTM(RTミドルウエア)を利用して、そのシミュレーション内のロボット制御プログラムを連結できる。
平たく言えば、ロボットのハードとのやりとり部分とロボットの制御系をOpenRTMで繋ぐようにシステム設計をしておくと、ハードとのやりとり部分をシミュレータにそっくり置き換えると、実機を動かさなくても制御系の開発、チェックができる。
もちろん、「現実に忠実なシミュレーションモデル」か「シミュレーションモデル通りに動く実機」がないと、結果は大きく食い違う。
シミュレーションとはそういうもので、実はこのページの執筆者は、ロボットシミュレーションは常に懐疑的に見ていて、「実機が動く」至上主義。
(なのにシミュレータを試そうとしたのは、実機で試行錯誤するには危険なロボットをつくってしまったから)
環境構築の最終目標である「RTミドルウエア」。
RTミドルウエアも規格であって、実装が二つ以上あるらしいが、ここでは産総研開発のOpenRTM-aistをつかう。
といったことが可能となる。
備忘: