家でもやってみたい、という意欲のある学生さんもいると思いますが、コンピュータの初心者で家での実習環境を完全に整えることは難しく、そこまでは残念ながらフルにサポートできません。
(本学配布のKNOPPIXが一発でうごけば、最低限できますが、こんどは使い方がWindowsと違うという点が問題に。ただ、レポート提出以外の演習はKNOPPIXでほぼそのままできます。)
演習室は朝から夕方まであいていますし、土曜の午前もあいています。
空きコマを全部使えば、相当の時間が確保できるはずなので、早起きして学校に来るなどを心がけてみてください。
主に使うものは、
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Cygwinのショートカットをコピーする |
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Cygwinを初めて起動 |
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Cygwinの起動画面 |
本講義ではCygwinを2つの目的でつかいます。一つは後半のC言語によるプログラミングの環境として、もう一つは時々出題する課題の提出手段としてです。
ここでは、皆さんのところでCygwinを使えるように設定します。
ここに「cygwinへのショートカット」がありますので(右図)、これをデスクトップにコピーしてください。 具体的にはフォルダ内からデスクトップまでドラッグすれば、コピーできます。
閉じるときは、普通に右上の「×」でOKです。
2回目以降の起動では、3番目の図のように最初の表示が減ります。
左端に「$」が出ている状態が、「命令受け付けてます」の印になります。
今後、cygwin上でレポートをつくったり、演習をするときにファイルを置く場所がここになります。
「cygwinのフォルダ」といった場合には、ここを指します。
(逆に、手順1のフォルダは2度とさわる必要はありません)
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makereportをコピー済みのcygwinフォルダ |
ここのmakereportフォルダを上記のcygwinフォルダ(マイコン→Windows(Z:)→cygwin)のなかにコピーしてください。
操作例:
・Users→Kumagai→Computerフォルダを開く
・Windows→cygwinフォルダを開く
・Computerフォルダから、makereportフォルダのアイコンをcygwinフォルダにドラッグする
これで終了です。cygwinフォルダのなかにmakereportフォルダがあることを確認してください。
※この時点でおそらくmakereportしかないはずです。右図はいろいろ作業している熊谷のcygwinフォルダなのでいろいろ転がっていますが。
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makereportフォルダに提出するファイルをコピーする |
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cdおよびmakereportコマンドの実行 |
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レポートファイルができている(見えない場合はF5) |
右上図ではExcelファイル"integral.xls"をコピーしてきました。
※当然、同じ名前のファイルは上書きされるので、異なるファイルに同じ名前をつけるのは危険です。毎回、kadai.xlsとかつけてると、そのたび上書きされます。
起動し「$」マークが表示されたら、以下のコマンドを入力します。
cd makereport makereport [課題番号] [ファイル1] ([ファイル2]...)一つ目のcdは作業場所を先ほどのmakereportフォルダにする、という意味です。
すると、図のようなメッセージが(長々と)表示され、最終的に
ログイン名_年月日時分秒
という名前でレポートファイルが作成されます(右図、3枚目、表示されない場合はmakereportフォルダで[F5]キーを押してください)。
このファイルを提出します。
このレポートファイルは、提出すべきものが複数ある場合でも一つにまとめることができ、誰がいつどの課題のレポートを作ったかなどの情報ももっているファイルです(表紙もデータもグラフも入った紙のレポートのようなもの)。
このファイル自体はテキストファイルなので、みることはできます。プログラムなどはそのまま含まれていますが、Excelのファイルなどは謎の記号でコード化されています。
そのデータの確実性のチェックのための暗号?コードも入っています。
ので、 一度作ったレポートファイルは、うっかり中身を書き換えないように してください。
逆に、そのまま残っていれば、何からの事情でレポートがどうしても提出できなかったとしても、期日までにレポートをつくったことの証拠にはなります。
もし、提出すべき内容に誤りを見つけたり、改善した場合には、makereportをやり直してください。 その時点で新たにレポートファイルができます(似たような名前のレポートが複数できますので、新しい方を提出するように気をつけてください)。
なお、レポートを提出したあとも、念のためレポートファイルはとっておいてください。 何らかの事情で受信できなかったとき、確認する場合があります。
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レポート提出ページ |
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提出結果その1 |
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提出結果その2 |
まず、レポート送信ページを開きます。
ここで、「送信するファイル」の「参照」ボタンを押して、先ほど作ったファイルを選びます。
「マイコンピュータ」→「Windows(Z:)」→「cygwin」→「makereport」でファイルが見つかるはずです。
ついで、各自のログインID(名)を半角で(b0741???など)、提出するレポートの課題番号を選択して「レポート送信」を押してください。
問題なければ、右図2枚目のような「レポート受信状況」が表示されます。
この例では、3つのファイル、aaa.doc aaa.txt aaa.xls を含むレポートを送っています。
1回目の提出で、かつ何の間違いもなければ、おそらく黒字のメッセージのみで、「レポート受信処理を終了します」まで表示されます。また、同じような内容の確認のメイルが自動送信されます。
同じレポートを出し直しなどで2回以上送ると、右図2枚目の「すでに存在します」や3枚目の「上書きします」といった青文字のメッセージが増えます。
基本的に、青文字のメッセージは念のための注意を表示しているもので、実害はおそらくありません。
(ほとんどは、すでに提出されていたので、今回送られた最新版に置き換えます、という意味)。
一方、
・入力不完全で「レポート送信した」
・ログインIDを間違った
・課題番号を間違った
・送付されたファイルに問題がある
・何らかの致命的トラブル
などが起こると赤字のメッセージが表示されます。
指摘内容をよく確認してください。なお、「熊谷に確認してください」が出たときは(でないことにはなっていますが)、至急知らせてください。
赤字メッセージのない完了表示が表示され、メイルも届いていれば、レポートの提出はできたと思ってOKです。
提出されたレポートそのものを確認はできませんが、気になるのであれば、メッセージ(メイル)中の「どのファイル、何バイトを展開したか」を、自分がmakereportしたときのファイルと比較してみればいいでしょう。
C言語のプログラミング演習の結果も同じように提出できます。
まず、ソースプログラム「○○.c」と、それをコンパイルしてできた実行ファイル「○○.exe」、その他提出したいファイルを、makereportフォルダにコピーします。
その際、 実行ファイルはちゃんと動作するもの でなければなりません。
「ちゃんと動作」
以下、手順です。プログラムのソースがprog.c コンパイルしてできた実行プログラムが prog.exe だったとします(この名前でなければならないということではなく、適宜読み替えてください)。
$ cd makereport $ prog しかるべき、progの結果が表示されることを念のため確認 $ makereport [課題番号] prog.c prog.exe ([その他提出したいファイル]...) (ほかの例:$ makereport r04 kadai1.c kadai1.exe)すると、prog.cと、prog.exeの結果、がレポートファイルに含まれます。
念のため、結果を確認したい場合は、できたレポートファイルを、デスクトップ上のTeraPadにドラッグ&ドロップしてみてください。プログラムとその結果がまとめて入っています。
あとの提出は同じです。