プチテスト・レポート2009(メカトロII)

最終更新: 2011/02/10 19:15:57

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このページはプチテストやレポートの問題、解答、解説を掲載するページです。 プチテストのときにわからなかったことは、必ずなんとかするようにしましょう。


プチテスト

09/04/17 メカトロIの復習

Q:別紙参照
プチテスト (2006/07/18, 264,232 bytes)

A(1):
オームの法則で、E=IR, I=E/Rにて、I=0.05[A] (50[mA])となります。
電力は、P=EI=RI^2で、P=0.25[W] (250[mW])です。

A(2):
分圧の式により、20k/(20k+30k)×5=2[V]です。

A(3):
まず、10kの直列2本が合計で20[kΩ]で、これと20kが並列つなぎなので、全体で10[kΩ]になります。
※同じ抵抗を2本並列の場合1/2になる、(20*20)/(20+20)、1/R=1/20+1/20 など。

A(4):
この回路は反転増幅回路で、増幅率は100/20=5倍です。厳密には、電圧は−5倍になりますが、5倍という解釈で問題ありません。(負号は意識さえしていれば、最後に考えればよい)。

A(5):
SはXORで、1,1が入力されたので0(L)に、CはANDなので、1(H)になります。


採点:各枠1点で最大8点を適当に正規化。

解説:
内容的にはメカトロIの計算問題です。メカトロIIは、メカトロIIですが、基礎数学に算数の計算もあるように、このあたりは当然できる、という前提の科目です。試験もまた然り。

09/05/01 トランジスタ増幅回路

プチテスト080501 Q:右図参照。

A:
まず、各部の電圧の関係を式にします。
V_{RE}=V_i-0.7
V_{RE}/R_E=I_E=I_C=V_{RC}/R_C,~~~V_{RC}=(R_C/R_E)V_{RE}=5V_{RE}
V_o=15-V_{RC}
あとは計算するだけです。
ViVREVRCVo
1.00.31.513.5
1.50.84.011.0
2.01.36.58.5
2.51.89.06.0
3.02.311.53.5
これをグラフにします。
採点では大目に見ましたが
・Voが負になるところや、Voが15Vを超えるところはあり得ないため、そこまで線を引くのは蛇足。
です。ただ、縦軸と横軸の関係がばらばらなものは減点としました。
また、求めずにグラフがかかれている物は、グラフの特徴などをもとに採点しました(各計算各1点、グラフ2点)。

トランジスタ1本でもこのくらいの増幅ができることを覚えておくと、便利かもしれません。

09/06/12 回路の消費電力

プチテスト090612 Q:右図参照。

A(1):
シリーズ型の電源回路(三端子レギュレータなど)です。「電源回路」での電圧降下は(15-5)=10[V]で、電流はそのまま500[mA]流れています(実際には、電源回路そのものの取り分もある)。 そのため、熱になる電力は10×0.5=5[W]です。
効率は出力が5×0.5[W]、入力が15×0.5[W]であるため、0.33(33%)となります。

A(2):
MOSFETは、オンのときは微少な抵抗として振る舞います(IDSを流しすぎるとずれますが)。
なので、この問題は、単に0.1[Ω]の抵抗に電流が1[A]流れたら?という計算です。
P=EI=RII=0.1×1×1=0.1[W]になります。
効率の計算のために、入出力の電力が必要です。入力は単純に 10[V]×1[A]=10[W]。出力は、10[W]いれて0.1[W]が無駄になったので、9.9[W]出ていると考えられます。そのため、9.9/10=0.99(99%)となります。
完全に逆の答え、熱=9.9[W]、効率1%が目立ちました。

A(3):
この場合、どこで熱がでるかを考えます。オペアンプが動作するためにも電力はいりますが、それは無視しましょう。
そうすると、正の出力を出すためには、+15[V]からオペアンプを通して、+10[V]がでる、と考えます。-15[V]端子にはさしあたり電流は流れません。
と考えれば、(1)と考え方は同じです。熱になる電力=(15-10)*0.03=0.15[W](150[mW])、効率=(10×0.03)/(15×0.03)=0.67(67%) となります。

採点は、熱の計算で1点、効率の計算で1点としました。
非常に気になったのが、「四捨五入ができなさすぎる」ことです。0.666=0.66が非常に多かったです。また、0.333=0.334とした例もありましたが、切り上げも間違いです。

回路で電気をあれこれするとき、ときとして、実際に必要な電力を上回るような電力が無駄となり、熱になることがしばしばあります。多くの場合は、「無駄」という面よりは「熱くなる」という面が問題となります。パワー回路に限らず、実用的な回路を設計製作するときは「熱」に気をつけた方がいいでしょう。


レポート

5/8 アクチュエータ → 締切 5/22

課題:

注意:講義で配布した専用用紙のみ使用可能とする。それ以外の用紙は受け付けない。


6/26 ADC, DAC → 締切 7/17

課題:

注意:講義で配布した専用用紙のみ使用可能とする。それ以外の用紙は受け付けない。




熊谷正朗 [→連絡]
東北学院大学 工学部 機械知能工学科 RDE
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